2017年道初め

「道初め」だなんてものすごい久しぶりな気がします.
去年は道活動もさることながら花見すらいかなかったのでカメラに触れない1年だったのですが,今年は毎年行っている(もちろん去年は行かなかったのだが)鳥取県は智頭町の千代川沿いの桜満開に合わせて有給休暇を取って行ってまいりました.
智頭に行く道程の中で県道走行を入れてまいりました.
智頭に続く周辺県道(岡山・鳥取)は割と調査済みでして(更新がいつになるかは知れず)その残った部分をちょこちょこと補完するだけなのですが.
まずは一本目,勝田から智頭の山郷を結んでいる「岡山・鳥取県道7号 勝田智頭線」がR53の東隣の谷筋を走っているが,旧大原町の立石からこのr7を結んでいる3桁県道があり一昨年時間的に行けなかったこの県道に行ってきた.
岡山県道357号 梶並立石線

r5から分かれているのだが,途中R429と重複後分岐してからが酷い,もう「さすがは岡山県道か」と言いたくなる.それもまぁ東谷上までの間くらいですが.少し標高が高いのかまだ桜はちらほらでミツマタの花が満開でした.
■金原トンネル

途中「東谷上」地区で鋭角に折れるところから1km程北上したところにトンネルが認められたので行ってみたのだが,何の変哲もない近代的なトンネルであった.
r7に出て北上するが右手峠のあたりは……
鳥取県道296号 西谷那岐停車場線


r7の右手峠から少し下って分岐して再び上って大師峠に至るのだが,標高は600mそこそこながらまだ随分とさぶいらしく,まだ雪がわんさと残っておりました.3月の豪雪と,気温が上がらなかったせいなんだろうね.停車場線の名を冠している通り複合停車場線*1のようだ.
R53に出て少し重複した後「那岐駅」に到着する.
那岐駅

列車交換をする駅なのか相対式ホームでした.
この後r295に行こうと思ったが積雪の影響だろうか,倒木で通行止めだったので断念した.
鳥取県道215号 土師停車場線

「仕方がないそのまま智頭に向かうか」と思いながら地図を見ると,那岐駅の次の駅「土師(はじ)駅」まえに黄色*2があったため「こいつは僥倖!」と.

1時間に1本の智頭行き列車が偶然来た.
智頭駅

駅前でご飯を食べる,ちなみに昔は智頭停車場線が指定されていました.
JR「智頭駅」は趣があっていい.



これこの通り,今年は商工会の人に聞いてから来たのでバッチリの満開でした.
ただいつも気になってるんだけど,お金がないってのはわかるんだけどやはり観光資源として千代川土手押しているのであればもう少し整備するなりせめてゴミや枝を掃除してほしいものだと思うのです,もったいない.

*1:駅前とすぐそこの県道や国道を結んでいる停車場線と異なり駅と地区を結んでいる長めの停車場線

*2:参照している地図はTOURING MAPPLEで「黄色」とは3桁県道を指す

北近畿豊岡道(八鹿日高道路)開通

2017年3月25日18:00に北近畿豊岡道の八鹿氷ノ山IC−日高神鍋高原ICが(八鹿日高道路)開通した.
朝来−養父−豊岡を繋ぐ道は基本,円山川沿いの左岸を行く国道と右岸を行く県道しかなく交通量も多く長らく不便であったが,2012年11月24日に和田山−八鹿が開通,そして昨日八鹿−日高が開通し,ついに朝来市豊岡市が自動車専用道で結ばれることとなった.
本線上で待つことはできないだろうと,いったんその手前の養父IC(ここから北行きは乗れない)で下りて,養父の「PATISSERIE CAFE KATASHIMA」で開通を待ちながらお茶し八鹿ICへ向かった.養父ICは豊岡方面へは乗れないがさすがに八鹿ICならば乗れるだろうと踏んでいたのに,「ここから豊岡方面へは行けません」なんて看板が上がっていたので一瞬焦りましたよ.
先行車がいたので一緒に待つ

18時さぁ開通です

本線をくぐる

弧を描くランプ道をゆっくり上っていきます

本線に合流です

新しい道は気持ちいいね!

1本目のトンネル「とがやまトンネル」

トンネルを出るとすぐに高架橋

2本目のトンネル「三谷トンネル」

ここで対向に出会います,まずは先導のパトカー,役得やね

続いて道路パトカー

そして一般車の第1号車,ちなみにうちは5台目くらいでした

トンネルを出るとすぐにゆずり車線があります,ここでICからの先導車が退きます

高速道路ナンバリング「E72」

3本目のトンネル「青蹊トンネル」

トンネルを出るとまた高架橋

切通しを越え

また高架橋,今回開通した10km程の区間の大半はトンネルと高架橋

4本目のトンネル「浅倉宿南トンネル」

「日高神鍋高原」ICまで2km

5本目のトンネル「新久斗トンネル」

トンネルを出るとすぐに終点となります

日高神鍋高原ICのランプを下ります

国道482号線に出て終点となる


「日高神鍋高原IC」を出て,すぐにUターンして帰路につきましたが,まぁまぁものすごい車の量でどこから湧いてきてん!? という程でしたが,帰路では大半の車が八鹿氷ノ山ICで下りて行ったので,おそらく地元の人たちが大半だったのだろうな,と.

工事中の大量の砂埃が車の通行により巻き上げられトンネル内がとても煙っていました.
さて,それが原因でもないでしょうが,帰路の途中でさっそく2台が絡む事故を目撃しました,何という栄えある一号か!? 開通15分ほどでの発生らしいのだが……家に帰りついてTV見たら「北近畿豊岡道通行止め解除」とかテロップが流れて「はぁっ!?」と思ったら,なんと北行きでは4台が絡む玉突き事故があったらしい,どんだけせっかちやねん.薄暮の開通と慣れない道と車の量と速度だったからなのかしらね? 3時間も通行止めで中の人たちは足止めされ,開通を心待ちにして走りに来て入れなかった不憫な人たち,巻き込まれなくてよかった……

京都府道531号 上夜久野停車場線

兵庫県道以外の県道とその他一般道に
京都府道531号 上夜久野停車場線」を追加しました.
http://pedestrianbridge.kilo.jp/Road/Kyt_r531.html
わーい,すごーい,たーのしー! 君も腐道フレンズなんだね!?(元ネタを知らずに言っている
皆様こんにちはこんばんは,今回はななななーんと! 1ヶ月で更新ですよ!? えらいから誉めろ.
さておき,停車場線です.どこに一体JRが駅があるのか不安になるのですが,R9から離れた山奥にあります.まぁ長い停車場線も数多くありますから,この程度ならば驚くには値しない.
全線1.5車線の良質な府道だったのですが,残念ながら現在はこんなんやこんな計画により2車線歩道付というあられもない酷い姿にすっかり改悪されてしまっています.

神戸の極地

烏原川の暗渠はどうなったのだ? と言われそうなのだがさて置き(置くのか)
神戸市の極地に突然訪れたくなりまして,ちょいと赴いてまいりました.
神戸の東端「深江浜」


兵庫県道722号 東灘芦屋線の「東灘芦屋大橋」上で神戸市から芦屋市に入るが,ここが神戸市に東端になる.

橋上からは六甲山系がさえぎる物なくきれいに見渡せる.

神戸の南端「垂水港」


歩いて行ける範囲なら続く防波堤の先が(ただし関係者以外立ち入り禁止),船ならその沖合の防波堤が南端となる.

鉢伏山や鉄拐山など六甲山系西端の須磨アルプスが綺麗に見える.

神戸の西端 岩岡町古郷「橘田鉄工所」裏


神戸市は明石市のほぼ全体にかぶさっており西端は海から離れている.鉄工所裏手が市境となっている.撮影は明石市側より.

すぐ近くの神戸最西端の橋.

その北側には悪夢のようなイカレた風景が広がっている.いや……集中して大きな発電所がある方がマシか.

神戸の北端 長尾町上津


兵庫県道356号 上荒川三田線三田市と神戸市の境を走っているが,北端は目印もなくわかりづらい.近くに「有馬高原病院」がありそこから少し東進したところだ.撮影は三田市側より.


御多分に漏れずここでも「日本の原風景2.0」が両側に広がっている.
今日思い立ったわけではなく一応入念(?)に調べてから極地探訪を行ったのだけれども……なにせ,東西36km・南北31km 557.02km2もある市でございましょう? それを回るだけでも一苦労ですのに,東端から南端を経て西端に至るには,国道43号線を三宮等の市街地を抜け国道2号線で垂水を経て明石を横断するのに……もう混んで混んで渋滞して渋滞して,進まないわ時間は掛かるわ3連休だわで時間の無駄だけをしに行ったような感じでございました.西端から北端は,そこはほら西区から三木市を経て北区に至るのに渋滞ポイントなるものは皆無ですので,ええ,田舎は走り良いのですよ?

兵庫県道513号 三木環状線

兵庫県の県道一覧に
兵庫県道513号 三木環状線」を追加しました.
http://michi.road.jp/Road/Hyg_r513.html
さて久しぶりの更新です.
県道20号線から分岐し県道20号線に合流して終わる,「環状線」の名を冠しながら環状にはなっていない.
Wikipedia大先生によれば小野市樫山町が終点らしいのだが,R175と重複しないといけないし,どこが終点だかもわかんないのでr20合流の「東這田」交差点を終点としている.

暗渠めぐり@小部川3

前回は小部川の準用河川部を紹介した.暗渠めぐりなどと銘打ちながら暗渠がほとんど出てこなかったことを許してほしい.

小部川探訪(その3)支川

さて,前回は“準用河川”である「小部川」を紹介した.
今回は東向きの流れから南東方向へ流れを変えていた部分で流れ込んできていた支川についてレポートする.

とりあえずこの支川の谷頭まで行ってみることにする.



で,ここがその谷頭だ……が,実は谷頭ではない.いったい何を言っているのだ,って?


こうやって見ると確かに谷頭に見える.しかし,実は左手はかつて大きな池だった,だから谷頭と呼べるものはもう少し奥になるのである.


この左手の法面,実は池の堤だった.


ではこの下に河川があるのかと問われると,実はよくわからない.


分流方式の神戸では汚水とは別に雨水管がある.


上の雨水マンホールとは別に「雨水」の文字が描かれた蓋.


下の方から水が勢いよく流れる音は聞こえてくる.雨でも降らないとなかなか雨水管から水音は聞こえてこない,ハズ.


しかし,上で「この下に河川があるのかと問われると,実はよくわからない」と答えたのにはこれがある.そう,間を神戸電鉄の線路が分断しているのだ,しかも結構な高低差をもって.


左手の看板のところから,右手の車止めのところがその流路と思われるところなのだが,これを暗渠とするとかなり地下深いところを流れていることになる.線路のところで開渠になっているわけではないのだ.ちなみに,神戸電鉄は谷間を走っているのではなく,奥は切通しとなっており谷を横切ってきている.


反対側より眺めたところ,向こうの方が高いところにある.


遊歩道が始まるが,これはとても暗渠らしいサイン.


ここでも,「雨水」蓋が.これが暗渠サインなのかと問われるとそういうわけでもなく,大きめの溝の上にもこういった蓋がある場合があったはず.


しかし,これはとても暗渠らしくはあるではないか.


しかし,この高低差なのよね.道自体は徐々に下っている.


ここで遊歩道は終了するのだが,人の歩く道は右手に上って行っている.


暗渠はこの林の下なのだろうか.



その林の反対側に行ってみた,ここで開渠となっている.確かに林の下だ,左側は坂となっているので結構な高低差がついている.林の土被りを見るとそんなに地下奥深くでもないような気もするが,その先のことを考えると,やはり上流は地下奥深くになる.


こうしてみるとただの大きな溝だ……川前に軒を連ねる商店は橋をかけて入口にしている.


ここで道路に沿ってカーブする.


そして函渠にて道路をくぐる.


県道を斜めに横切り,向こう側で小部川にそそいでいる.


以上,小部川の支川を見てきた.の航空写真を眺めると,確かにそこには支流として小川があり,途中神戸電鉄が跨ぎ,そして上流には大きな池があったのがわかる.そこが,暗渠があるのだろうと推測される所以なのだ.

暗渠めぐり@小部川2

烏原川の暗渠を紹介するぜ! とか言いながら突然その支流の小部川を紹介し始めた前回であったが,今回はその続き準用河川部の小部川を紹介する.

小部川探訪(その2)

さて,前回は“普通河川”である「小部川」を紹介した.
普通河川とは結局どんな扱いなんでしょうね? 大きな溝?


鈴蘭橋の袂にある,すっかり文字が消えてしまった「準用河川 小部川 上流端」の標柱.ここからは“準用河川”たる「小部川」が続く.


どや,準用河川になって一気に川らしくなったろう?


ちょっと行ったところにまたあった標柱.やはり何書いてあるか判別できない.


せっかく(?)川らしくなったのに,ここで溝っぽいところに落ち込む.


幅が狭くなり“溝”になってしまった……


少し先で再び川幅は拡がっているようだ.


落差がつけられている.


川幅はまたもや狭くなり,住居の間を縫うように流れる.いや,元は川の方が先にあったんだけど.


河川は大きくカーブしてくる,まぁ何とも味気ない三面張りだこと.


すこし北向きに流路を変えた.この先でまた直角に曲がっているのだが,宅地造成や正面に見える橋建設のためこうなったのではなく(多少はあるのかもしれないが)元々このような急に曲がった流路だったようだ.


直角カーブ部分.


少し川幅を広げ,その先で神戸電鉄の線路をくぐる.正面に見えるもっさり緑はグレープフルーツだかの柑橘系樹木でいつも川面にその実をたわわに付けているのだが……採れへんやん.


神戸電鉄の線路をくぐったところで烏原川に合流して小部川は終わる.右から合流する形の川が本流である烏原川だ.

以上,烏原川の支流である小部川を見てきた.
今は三面張りで何の味気もない2kmほどの小河川だが,は田畑の中をくねくねと流れる趣のある小川だったようだ.
暗渠中にある端部をぜひ見てみたいものである,対物センサーで上下左右にぶつからないようにして,ライトとカメラを装備した自動飛行のドローンで撮影できないかしら,とか馬鹿なこと考えてみる.
暗渠めぐりの第二回「小部川」では準用河川部を紹介した.
次は,第一回で南東に流れを変えたところで合流してきていた水路を紹介する.